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フォントと文字コードの種類



OVERVIEW

印刷データを扱ううえでフォントの知識は欠かせない。DTPの発展とともにフォントも各時代でさまざまな形式が生まれ、また、載される文字数も増加している。印刷文字の指針となるJIS規格の変遷もあり、フォントの仕様は混在しているのが現状である。フォントそれぞれの特徴を十分に把握しておく必要があるだろう。


■フォント形式の違いを理解する

■DTPとデジタルフォント

■フォントの描画形式


■フォント形式の違いを理解する

■DTPとデジタルフォント

現在はコンピュータ上でのさまざまな文字全般について「フォント」という語が使われているが、本来は「一定のデザインコンセプトのもとにつくられた欧文書体の活字の一揃い」のことを意味していた。ここでいう「一揃い」とは、大文字、小文字、スモールキャピタル、数字、記号、約物などを含んだ意味をもつ。コンピュータで書類をつくり、文章を書き、DTPで印刷データをつくるようになって、「フォント」は「書体」の意味をもつようになり、その後文字全般を指し示す語となって今日に至っている。DTPの歴史を簡単に振り返ると、アドビシステムズ社が1984年にPostScript(ポストスクリプト)というページ記述言語(出力のためのプログラム)を発表、同年、アップルコンピュータ社がパーソナルコンピュータMacintoshを発表、翌85年にPostscriptを搭載したLaserWriter(プリンタ)を発表、同年にAldus社がレイアウトソフトのPageMakerを発表したことで、DTPの時代が幕を開けた。同時期に、DTPで使用するためのフォントプログラムの開発もスタートした。以来、コンピュータとソフトウェアの日進月歩の発展により、印刷物の制作はDTPにより行われることが定着したが、DTP技術の進歩と並行してフォントの開発も進み、出力の美しさ、OSとの整合性、プリンタとの関係、搭載字数の拡張、バラエティに富んだ書体の創作など、さまざまな要因でいくつかのフォント形式が開発されてきた。現在はそれらが混在しているため、印刷用のデータを作成する際には、それぞれのフォント形式の特性に留意したうえで使用しなければならない。


■フォントの描画形式

ビットマップフォント

文字を点の集合として表すもので、DTPの黎明期にモニタの表示用として使われた。文字のデータサイズを拡大したり、拡大表示する際には字形が崩れて正確な組版ができない、表示用のビットマップデータを各サイズ分用意すると容量が増えるなどの難点があった。現在ではあまり使われてない。アウトラインフォント文字の輪郭を曲線情報で描画するもので、出

力の解像度に合わせてラスタライズ(描画データを出力用のビットマップデータに置換すること)するため、出力はきれいなものになる。アウトラインフォントには、PostScriptフォント、TrueTypeフォント、両者を複合した形式であるOpenTypeフォントがある。

DTPの初期にモニタ表示用にビットマップフォントを使う場合には、PostScriptプリンタにアウトラインフォントであるPostScriptフォントをインストールしておき、プリンタに文字データを送ることで文字データがPostScriptフォントに置換され、きれいな出力を得ていた。


■フォント形式

PostScriptフォント

OpenTypeフォントが登場するまでDTPで長らく定番のフォントだったのがPostScriptフォントである。アドビ社が開発したアウトラインフォント(文字の輪郭を曲線情報で表すもの)で、アウトラインは3次ベジェ曲線で描画される。PostScriptフォントには、OCF(OriginalComposite Font) 形式とOCF形式をシンプル化、軽量化したCID(Charactor ID-keyed Font)形式とがあり、いずれも基本的にはプリンタフォントである。モニタに表示する際には、初期はビットマップフォントを使っていたが、その後「ATMフォント」(フォントのアウトラインデータ)でスムーズな表示が可能になり、Mac OS9までは、「ATMフォント(モニタ)+PostScriptフォント(プリンタ)」という組み合せで使用した。現在OCF形式が使えるのはMac OS9以前に限定される。CID形式(Naked CIDを除く)は字体の拡張性があり、PDFファイルへのフォント情報の埋め込み(エンベッド)が可能である。

TrueTypeフォント

アップル社とMicrosoft社が共同で開発したアウトラインフォントで、文字のアウトラインを2次B-スプライン曲線で描くもの。TrueTypeフォントではモニタ表示はOS内にあるフォントのアウトラインデータを使ってスムーズに行い、プリンタ出力は、OS側でラスタライズするためプリンタフォントが不要となり、PostScriptプリンタでなくてもきれいな出力が得られるようになった。TrueTypeフォントは簡易な形式ということもあり、多くの新書体

や古い書体の復刻などがこの形式によって開発された。

OpenTypeフォント

TrueTypeフォントをベースに発展させ、PostScriptのCIDフォントの技術を融合したもの。MacとWindowsの異なるOS上で使用できるマルチプラットフォームに対応する。OpenTypeフォントは、TrueTypeフォントと同様に、モニタ表示、プリンタ出力ともにアウトラインデータをOS側で展開するため、ATMやプリンタフォントは不要だ。また、OpenTypeフォントはUnicode(ユニコード)に準拠しており、多くの字体を搭載すること

が可能で、最新の「Adobe-Japan1-6]規格での「Pro」書体であれば23,058字の字形が含まれている。これにより、これまで作字をしたり外字フォントに依存していた文字や多様な記号類が格段に扱いやすくなった。OpenTypeフォントには、CIDフォントを元につくられたもの(拡張子が「.otf」)と、TrueTypeを元につくられたもの(拡張子が「.tff」)とがある。

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