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身近な印刷物の種類

更新日:2 時間前


OVERVIEW

印刷物とは、インキを使い、紙などの媒体に複製された情報媒体をいう。書籍や雑誌、新聞などのように、情報を大量に複製するための媒体として進化してきた。製品パッケージや包装紙、社名を入れたノベルティグッズといった、付加価値を高める目的でも利用が進んでいる。印刷物が培った大量生産の技術は、電子基板等の工業製品にも技術が応用され、社会生活を支えている。



 

■書籍

書店に行けばその日の新刊が並び、今やコンビニや駅の売店でも入手できる。保存性の高い書籍の印刷物が歴史的、文化的に果たした役割は大きい。書籍は複数枚数の用紙を重ね、一方の端を綴じることによってページを作ったものともいえる。読み進める順序を設定し、目次や索引を使って、どこのページにも即時アクセスできる利便性を持つ。近年は電子書

籍と紙の本とが比較されることが多いが、紙の書籍の利便性を改めて再確認することも多いだろう。日本では、幕末から明治にかけて西洋の活版印刷の技術が伝わり、日本独自の印刷文化が広がった。戦後には造本工程も機械化され、高速かつ大量の印刷物が製造されるようになった。製本方法も改良が進み、安価で丈夫に作る方法が生み出されていった。表紙と本文ページを合わせて同時に断裁する「並製本」はソフトカバーと呼ばれ、一般的なものとなっている。表紙が頑丈な板紙でできた「上製本」はハードカバーと呼ばれ、文芸書や堅牢な作りを求める画集などに使われる。表紙やカバーは、表面を保護したり、凹凸をつけたエンボス加工や、箔押しによる高級感の演出なども施される。



■雑誌/フリーペーパー

雑誌は週刊誌、月刊誌と呼ぶように、定期的に刊行される媒体の呼び名で、発売のスケジュールが綿密に決められている。スピーディかつ安価に生産を行うことが求められるため、針金で綴じる中綴じや、背を糊付けして固定する無線綴じといった製本方法を利用することが多い。書籍と比べると、情報の鮮度が優先され、複数の記事で構成されるため、より自由度の高い誌面レイアウトが求められる。一方、駅や店舗などで配布される無料の冊子は、フリーペーパー、フリーマガジンと呼ばれる。こちらも定期的に発行されることが一般的で、発行にかかる費用を企業が負担したり、スポンサー企業による広告費を元に配布されるため、読者はコストを負担することなく情報を得ることができる



■新聞

印刷物の紹介で使用した新聞の写真

ニュースを伝えるための定期的な発行物が新聞だ。朝夕の毎日発行される一般紙を支えているのは、高速かつ大量に印刷する技術であり、またそれを組むのに特化した編集・組版ソフトウェアが使われている。紙面広告には写真やイラスト、文字を大きく扱えるため、キャンペーン告知などの広告媒体としての魅力もある。短時間で読者に届けるため、大きな用紙を折って重ねてあるだけの、綴じていない状態で流通される。また、地域情報をまとめた市区町村の広報紙や業界紙などでも、新聞と同様のフォーマットが採用されている。



■チラシ/パンフレット

広告宣伝のための印刷物には、チラシやパンフレット、ポスターなどがある。顧客の目を引くデザイン、印刷加工が施され、効果を高めるためのサイズ、色使い、用紙の選択などもポイントとなる。チラシは「撒き散らし」が語源と言われており、英語のフライヤーも同じ語源だ。即時性をもたせた情報を地域を区切って配布するには新聞の折込広告が有効だ。パンフレットやリーフレットは簡易的に綴じられた小冊子を意味しており、書籍のようにしっかりとした製本をしていないものを指す。フライヤーは一枚もののチラシの形状だが、イベントやセールなどの案内を告知する場合に使われている。一定の配布スペースに設置することで持ち帰ってもらう場合が多い。


■パッケージ

製品の流通において、消費者が店頭で目にする紙箱、プラスチック袋、ペットボトルや缶などはそのもの自体が商品を保護し、内容を伝える目的がある。そのため、目を引く色使いや文字組み、手触りなどの質感もデザインのポイントとなる。また、食器やグッズなど、印刷によってデザインが付加される製品も多い。印刷される素材に応じてスクリーン印刷などの技法が選択される。対象となる素材が白色とは限らないため、試作のためには白インクを再現できるプリンタが必要となる。紙箱などのデータも展開図を用いて作られ、印刷後は型抜され組み立てる加工が必要となる。形状も立体的であるため、シミュレーションのために3Dソフトウェアが使われる場合もある。



■その他の印刷物

何度も同じ様式で使う書類については、印刷して大量に作成した方が効率が上がる。事務処理や荷物の発送に使われる伝票類、封筒や名刺などのステーショナリーも印刷物だ。バスや鉄道車両の外装のラッピングや、壁紙などでは印刷されたシートが貼られている。紙幣、ギフト券などには偽造を防止するための特殊加工が施されているほか、目の不自由な方に向けて点字の盛り上がりを表現するなど、印刷に求められる要求は実に多岐にわたる。


身近な印刷物をひとつずつ眺め、どのように刷られているか考えてみるとよいだろう。




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