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DTP制作のプランニング



OVERVIEW

印刷物は紙媒体に情報を収めてパッケージ化したもので、企業が発信するものや、出版社が本の形で刊行するものなど、さまざまな形態がある。企画のプロセスにおいても、広告分野と出版分野では異なる部分が多いため、ここでは2つの分野に分けてプランニングのプロセスを概略する。



■さまざまなメディアと特徴

代表的なメディアには、紙媒体のほかに、TVなどの放送媒体、Webなどの電子媒体がある。広告の分野においても、出版のメディアにおいても、これらのメディアは互いに連動し、補完し合う関係にある。紙媒体用に作成したデータを電子メディア用に転用・加工する機会が増えている。メディアにはそれぞれ特性がある。紙媒体は文字でじっくり読ませ理性的に訴えることができる。放送媒体のCMは短い時間ではあるが音と映像で情緒的に訴えることができる。Webはユーザーが能動的に検索を行えるメディアであり、情報の発信者との双方向のコミュニケーションを可能にする。制作者サイドでは、こうしたメディアの特性を理解し、表現に積極的に生かしていくことが重要であろう。

プランニングでは、複数のメディアを組み合わせて、より効果的なプロモーションが実施できるように吟味することが求められる。図は日本の広告費におけるメディアの内訳を示したもので、今日のメディアの状況を伝えてくれる。


■広告・出版印刷に関わるスタッフ

右図は、広告・出版印刷物に関わる主要なスタッフをまとめたものだ。誌面に盛り込む内容はテキストや図版など多岐にわたるが、それぞれ専門のスタッフが受け持ち、制作にあたる。広告では、広告代理店がプロジェクト全体を指揮し、社内スタッフや外部の制作会社で実制作を行うことが多い。フリーランスのデザイナーやカメラマン、イラストレーターが加わることもある。展示会などのイベントを実施する場合は、イベント企画・運営会社やディスプレイ会社が参画する。出版の分野では、出版社内の編集者やデザイナーに加えて、外部の編集プロダクション、フリーランスのライター、カメラマン、イラストレーター、デザイナー、装丁家などが参画する。近年では印刷物の刊行と合わせてWebサイトでの情報発信が不可欠になっているため、Web制作会社との連携も重要になっている。


■広告印刷物のプランニング

企業が販売する新製品やサービスなどを顧客に告知する目的で、さまざまな広告キャンペーンが展開される。利用するメディアは多岐にわたり、TVCM、新聞・雑誌の広告、インターネット、交通広告などが利用されることになる。印刷需要では、チラシやDM、カタログ、ポスター、店頭POPなどさまざまなものがある。広告のプロジェクトは、メーカーの広告宣伝や広告代理店が企画を立案し、キャンペーンを展開する。広告企画の全体の方向性を定め、プロジェクト全体を指揮する立場の人を「クリエイティブディレクター」、広告の表現方法など、ビジュアル面での演出を指揮する人を「アートディレクター」と呼ぶ。



■出版印刷物のプランニング


書籍や雑誌などの出版物は、印刷物がそのまま商品となり、書店で流通される。近年では、電子書籍の形態で読むスタイルが広がりつつある。また、「オンデマンド出版」という新しい出版形態も現れ、個人でも出版物を刊行できる環境が整いつつある。出版企画においては、読者のニーズを汲み取り、テーマを設定し、どのようにパッケージしていくかということが主題になる。ここでは書籍の刊行を例に、企画のプロセスを見ていく。書籍の場合は、編集者が企画を立案することがほとんどであろう。編集者は、書籍のテーマや著者、読者層を想定し、販売見込みを立て、ビジネスとして成り立つかどうかを検討する。



■各種メディアへの展開


広告や出版などの成果物(情報を収めたコンテンツ)は、メディアごとに適した形態に加工され、ユーザーや顧客に配布・配信される。紙媒体は紙に刷って印刷するが、大量部数か少量部数かで、適した印刷方法を選択する必要がある。また、看板やポスターなどの大判サイズの印刷や、立体物や特殊素材への印刷需要では、専用の出力・印刷機を利用する。電子媒体では、HTMLをベースにレイアウトされWeb上で公開したり、PDFあるいは電子書籍の各種形式で配信される。紙媒体用のレイアウトソフトは、こうしたさまざまなメディアに対応するため、HTMLやEPUB形式などの書き出しや、映像の読み込みなどの機能を搭載するように進化している。

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